トイレが流れない!応急処置で試すべき3つの方法
突然トイレが流れなくなると、日常生活に大きな支障が出ます。すぐに修理業者を呼ぶべきですが、軽いトラブルや緊急で対応しなければいけない時の対処法を知っておくと安心でしょう。冷静に対応すれば、多くの場合、問題を早く解決できるかもしれません。この記事では、トイレが流れないときに試すべき応急処置を3つご紹介します。
タンクの水量と内部の状態を確認する
トイレが流れない原因のひとつに、タンク内の水量不足があります。まず、トイレのタンクを開けて中を確認しましょう。水が十分に溜まっていない場合、原因として以下のような問題が考えられます。
給水管の異常
まず、給水管の異常が考えられるでしょう。タンクに水が供給されていない場合、給水管が閉まっているか、異常が発生している可能性があります。この場合は、給水バルブがしっかり開いているか確認しましょう。
フロートやチェーンの不具合
次に、フロートやチェーンの不具合です。タンク内部にあるフロートやチェーンが絡まったり、外れていたりすると水が流れません。それぞれの部品が経年劣化している場合も不具合を生じさせます。
その場合は、これらの部品を正しい位置に戻せば解決することがあります。
タンク内の異物
また、タンク内にゴミや汚れが溜まっている場合、水の流れが妨げられることがあります。タンク内部を掃除するだけで改善することもあるので、普段から定期的なメンテナンスを心がけると安心です。
排水口の詰まりを取り除く
トイレが流れない原因として最も多いのが、排水口の詰まりです。排水口に異物やトイレットペーパーが詰まると、水が正常に流れなくなります。この場合、次の手順で対処してみましょう。
まず、ラバーカップ(いわゆるスッポン)を使用します。ラバーカップを排水口にしっかり密着させ、ゆっくり押し込んでから一気に引き抜く動作を繰り返します。この作業によって、水圧を利用して詰まりを取り除くことができます。
もしラバーカップがない場合、50〜60度程度のぬるま湯を使用する方法も効果的です。バケツに用意したぬるま湯を排水口にゆっくり注ぎ、しばらく放置してみてください。トイレットペーパーや軽い汚れが詰まりの原因なら、これで溶けて水が流れるようになることがあります。
ただし、排水口に固形物や異物を落としてしまった場合、これらの方法では解消できない可能性があります。その際は無理に取り出そうとせず、専門の道具や業者に任せたほうが安全です。
配管やトイレ本体の異常をチェックする
応急処置を試しても解決しない場合、配管やトイレ本体に問題がある可能性があります。配管が古くなっていたり、トイレ本体に劣化や損傷が見られたりすると、正常に機能しなくなります。
配管が詰まっている場合、家のほかの水回り(洗面所やキッチン)でも排水の問題が見られることがあります。この場合、家全体の配管が原因となっている可能性が高いです。
また、トイレ本体の部品が劣化している場合、タンク内のバルブやゴムフラップがうまく機能していないことがあります。自分で配管や部品の問題を特定するのは難しい場合が多いため、専門業者に相談するのがよいでしょう。
問題が大きくなる前に対応すれば、修理費用や手間を最小限に抑えることができます。
業者に相談するタイミング
自分でできる応急処置を試してもトイレが流れない場合や、原因が分からない場合は、業者に相談することを検討しましょう。とくに以下のような状況では、早めにプロの手を借りるのが最善です。
まず、排水口から水が逆流してくる場合です。排水口から水が逆流してくる場合は緊急性も高く、外的要因が原因の場合もあります。なるべく早く業者に相談するのがよいでしょう。
次に、配管全体が詰まっている可能性がある場合です。自分で取り出せる小さな詰まりならよいですが、全体が詰まっている場合は業者に依頼しましょう。プロの道具で早く解決するだけではなく、トイレを傷つけず作業するのでほかのトイレトラブルを起こすリスクを減らせます。
また、トイレの異音や異臭が続く場合も業者に依頼してください。異音や異臭はトイレにトラブルが起きているわかりやすいサインのため、すぐに原因を究明するのが得策といえます。異常を放置したためにより状態が悪化することも考えられます。
また、紹介した応急処置をしてもすぐに再発する場合は業者に相談してください。専門業者は、詰まりの原因を正確に特定し、専用の道具を使って安全かつ迅速に解決してくれます。また、修理だけではなく、再発を防ぐためのアドバイスやメンテナンスの提案も行ってくれることが多いです。
業者を選ぶ際は、信頼できる会社を見極めるために、口コミや実績を確認することをおすすめします。また、作業内容や費用について事前に見積もりをもらい、納得してから依頼するようにしましょう。
まとめ
トイレが流れなくなると焦りますが、まずは冷静に原因を探り、適切な応急処置を試してみることが大切です。タンク内の水量や状態を確認し、排水口の詰まりを取り除く方法を実践することで、軽度のトラブルなら解消できることが多いです。さらに、自分では解決できない問題や根本的な配管の異常が疑われる場合は、無理をせず業者に相談しましょう。専門業者に依頼することで、安全で確実な方法で問題を解決できます。トイレは日常生活に欠かせない設備だからこそ、早めの対応と正しい対処が重要です。安心して使える状態を取り戻し、日々の生活を快適に過ごせるようにしましょう。