意外と多い!トイレの中の水がない!?
トイレのトラブルには、つまりや漏れなど様々ありますが、水がないというトラブルも意外と多く発生しています。便器内の水は、いつでもある程度の量を溜めておかなければならない理由があります。量が少なかったり全くないことで、においやつまりといったトラブルが発生する原因にもなるため、使用前後に水位の高さのチェックは欠かせません。
水位が低いことは臭いも関係してくる
トイレの個室に入ったら、なんだか臭いように感じるという場合、前に使用した人の排泄物の臭いが個室内に広がっているということもあります。しかし、窓を開けていたり換気扇をつけているのに、しばらく時間がたってもその臭いが一向に弱まることがないという場合、便器内の臭いを確認してみます。
排泄物が残っていたり、日ごろの掃除をさぼっていて汚れがたまっていたというのであれば、便器内をきれいにすることで臭いトラブルが一気に解消できるでしょう。けれども、それでも解消できないという場合には、便器にたまっている水の量をチェックしてみましょう。
いつもよりも量が少なかったり、全くたまっていないという状態は、臭いのトラブルでよく発生する原因のケースでもあります。 便器内に貯まっている水は封水と言われており、下水の蓋をする役割をしています。
排泄物を流していることからどうしても臭いがしてしまいますが、水で蓋をすることによってその臭いを個室内に出すことはありません。けれども、蓋がないということは下から臭いが次々と上がってきてしまっていることにもなります。
見た目では分からない奥の方で異常が発生していることになり、主な原因となるものは大量のトイレットペーパーであったり、うっかり落としてしまった携帯電話やハンカチなどの異物、設備の老朽化による漏れ出しなどがあります。
見えない奥でつまりが発生しているケースも多い
便器内に異物を落としてしまった場合、それは小さいものであれば最後までうまく流れ出ることもあるのですが、配管のつなぎ目などちょっとした段差で引っかかってしまうこともあります。そうなると、通り道が狭くなってしまうために流れが悪くなり、別のものが引っかかりやすくさらに通り道を狭くしていきます。ついには完全につまってしまうこともあるのですが、この場合では使用するごとに流れが徐々に悪くなることで気がつきます。
けれども、たった一回で完全につまってしまうこともあります。子供さんが遊んでいたおもちゃであったり、アクセサリー類が原因になることも多いものです。また、ズボンの後ろポケットに入れていて、用を足すために脱いだ際に便器内に落としてしまいがちなのが、ハンカチやポケットティッシュです。
携帯電話や鍵のように、かたい物であれば音がするので気が付きやすく、流す前に対処することができます。けれども、軽いものとなると落ちたことすら気が付かず、そのままレバーをひねって流してしまう可能性も高くなります。
ティッシュは、種類によっては流せるものも中にはあるのですが、外側の袋はビニール製なので溶けることはないため、つまりの原因にもなってしまいます。流してしまえばさらに奥まで進んでしまうことになり、使用後に水位が下がって異常を感じることにもなります。
大量にトイレットペーパーを流さないように日頃から注意をする
トイレつまりの原因として、とくに多いのがトイレットペーパーです。タンク内には、一回に流す分の量の水が入っているのですが、その量に対して紙の量が多いとなれば溶かすことができません。本来、水溶性の紙であることから安心してしまいがちなのですが、一度にたくさん使ってしまえば、流しきれないということもあるのです。
トイレにはさまざまな種類がありますが、一般的にはゴルフボール7個分程度の量のトイレットペーパーであれば流すことができるとされています。便をしてなかなか拭ききれず、量が増えてしまうようであれば、途中でいったん流してみるとつまることはありません。
また、掃除には流せるトイレシートを使っている人もいるでしょう。大判な大きさもあり、一枚でも流すには結構な量になります。使い始めはウェットであっても、拭き取っているうちに水分がなくなってしまうため、乾いているトイレットペーパーと同じような状態にもなってしまいます。この場合にも、二回に分けて流してみるといいでしょう。日頃からちょっとした注意をしながら使用してみると、余計なトラブルを引き起こすこともなくなります。
つまってしまったら、十分に吸って流れるように上から水を足してあげるだけでも解消できます。また、お湯であればより溶けやすい環境にもなります。出かけるので時間がなくすぐに解消したいというのであれば、ラバーカップで押し出すという方法もあります。こうしたことで、便器内に正常な量の水を溜めることができます。
便器内の水位が下がっていたり全く溜まっていないという状態は、何かの異常が発生している目印にもなります。これは、つまりが原因となっていることも多いのですが、症状をこれ以上悪化させないためにも、早急な対応が必要になってきます。