トイレを清潔に保つには?どれくらいの頻度で掃除すればいいの?
排泄を気持ちよく行うためにも、トイレはいつも清潔を保っておきたいところです。しかし、毎日隅々まで掃除をするのは手間がかかるうえ、長続きしません。では、トイレの掃除は、どのくらいの頻度で行うと清潔な状態が保たれるのでしょうか。ここでは、おすすめの頻度や効率のよい掃除の方法について解説していきたいと思います。
トイレで重点的に掃除するべき場所
トイレ掃除と一言でいっても、いったいどこを重点的に行えばよいのでしょうか?まずは効率よく掃除をするため、掃除をする箇所、汚れ方について把握しましょう。以下に項目ごとに記述しますので、ぜひ参考にしてみてください。
■便器
便器にもさまざまな種類があります。男子用小便器トイレや和式トイレ・洋式トイレなどさまざまです。一般の家庭では現在洋式トイレが主流となっていますので、こちらをもとに解説します。まず、当たり前ですが便器は内側と外側の両方を掃除します。特に便器のフチの裏側は、汚れがたまりやすいところです。汚れ具合を目で確認するのは難しいですが、念を入れて掃除するようにしましょう。便器の外側は、汚れていないように見えて飛び散った尿が付着していることがよくあります。最近では、男性でも座った状態で尿をする方が多いようです。女性同様、尿が飛び散る可能性があるため、念入りな掃除が重要であると言えます。
■便座や温水洗浄機とトイレのフタ
便器の次に汚れがつきやすいのが、便座と、お尻を洗う温水洗浄機、トイレのフタです。便座とトイレのフタは、裏側にも思わぬ汚れがついていることがあるので気をつけましょう。用を足した後に流しますが、この時にトイレフタをしてしまい、流水が続いているため結果的に汚れが付着してしまうことがあります。
■タンク
タンクは、水はねや水垢、ほこりの付着で汚れやすい箇所です。上部の手洗い器だけでなく、周囲もキレイに拭き取りましょう。水が付着しない部分には埃が蓄積してしまうことがあります。それらの埃を放置していると、結果タンク内のつまりの原因になりかねないので、注意しましょう。
■床や壁
便座だけでなく、床や壁にも気を配りましょう。上記でも述べましたが、最近は男性でも座って尿をする人が増えています。しかし、座っていても尿はねをゼロに防ぐことはできません。ほかにも水しぶきやほこりで汚れがちな箇所なので、掃除が必要であるといえます。
トイレ掃除を行う最適な頻度とは
ここでおすすめするトイレ掃除頻度は「毎日1分掃除+週に一度のしっかり掃除」です。毎日1分掃除とは、トイレをすませた後に、便器や便座など汚れがつきやすい箇所をメインに1分程度でささっと拭き取る掃除方法のことです。実施を継続するには朝起きたとき、お風呂に入る前などタイミングを決めておくと実践しやすくなります。それぞれのライフスタイルや家族の人数に合わせて掃除しやすい方法を考えてみるとよいでしょう。
尿や便はもちろん、ほこりや水垢、カビなどの汚れは放置すればするほど落ちにくくなります。そのためにも小まめな掃除が効果的だと言えます。そしてもう一つの掃除は週1回、15分程度の時間をかけてしっかり掃除をすることです。全体の掃除をしないでいると、日々の1分掃除では落としきれなかった汚れがこびりついてしまいます。特に、汚れがたまりやすい便器の内側は念を入れて掃除しましょう。
トイレ掃除のやり方
■毎日1分のトイレ掃除の方法
トイレ掃除用のウエットシート、アルコールスプレーとトイレットペーパーなどを用意しておき、汚れやすい便器など気になるところをさっと拭き取るだけです。手間でなければ濡れ雑巾を使ってもよいでしょう。最近では、ウェットタイプのトイレに流せるシートが販売されていますので、そちらもおすすめです。
■週1のトイレ掃除の方法
洗剤やブラシを使い、1分の拭き掃除だけでは取り除けない汚れに重点を置いて掃除します。使う洗剤は、塩素系漂白剤、酸性洗剤など種類は豊富にあります。エコに配慮するなら重曹やクエン酸の使用もおすすめで、漂白剤と比較しても肌に優しい傾向にあるため、手荒れを防ぐこともできます。
道具は、トイレブラシや歯ブラシなどを用意します。見えない部分についているよごれやカビなどをこすって落とすようにしてください。最後に、壁や床なども含め全体を丁寧に拭いて仕上げます。掃除の基本でもありますが、汚染の強いところから重点的に行ったり、水はねの心配があるところから重点的に行うようにしましょう。
ここでは、トイレ掃除の頻度と方法についてご紹介させていただきました。蓄積した汚れや臭いは、汚れ自体が経年劣化して掃除では取り除けない場合があります。それは便器だけでなく、壁や床のクロス・クッションフロアも同様で、臭いのもとはトイレ空間全体にあるということも珍しくありません。現代のトイレはかなり進化しており、尿が飛び散りにくい計上の便器・掃除がしやすい便座・節水機能で、家計と環境にやさしいトイレなど、メーカーも研究や改良に余念がありません。掃除をしても一向に汚れや臭いが取れない場合は、汚れにくく省エネの最新トイレや壁・フロア全体のまるごとトイレリフォームを検討してみるのもよいでしょう。