水道局指定工事店とは?つまり修理時のトラブルを避けるために確認しよう!
つまりや逆流などの水道トラブルが起きた時、修理業者に多くの人は連絡します。しかし水道業者には種類があることを知っている人は少ないでしょう。この記事では、各自治体に認められた水道局指定工事店について解説します。非指定業者との違いや修理業者を選ぶポイントも説明するので、参考にしてみてください。
水道局指定工事店とは?非指定業者との違いも解説
水道局指定工事店は法律の基準をクリアし、各自治体に認められた修理業者のことです。「指定給水装置工事事業者」「指定排水装置工事事業者」の2種類があります。認定条件は全国一律ですが、工事を行える地域は限られています。
一方、非指定業者は自治体からは認められていませんが、依頼を受けることは違法ではありません。それぞれの特徴を順番に説明します。
指定給水装置工事事業者
指定給水工事事業者に認定されるためには、国家資格の給水装置工事主任技術者を保持する従業員がいること、給水装置工事に必要な機材を保有していること、欠格要件に該当せず、不正対応する業者でないことの3点をクリアする必要があります。工事をしっかり行う技術と、依頼者が安心して頼めることが必要になるのです。指定給水装置工事事業者以外の修理業者は、給水管設置や交換などの工事ができないと覚えておきましょう。
指定排水装置工事事業者
指定排水装置工事事業者に認定されるためには、排水装置工事責任技術者の資格を保持する従業員がいること、指定を受ける都道府県内に下水管理者の営業所があること、排水装置工事に必要な機材を保有していること、欠格要件に該当せず、不正対応する業者でないことの4点をクリアしなければいけません。また、指定排水装置工事事業者のみが排水設備の新設や撤去、汲み取り式トイレから水洗トイレへの変更などを行えます。なぜなら多くの人たちが使用する下水管は、適切に管理や維持する必要があるからです。
非指定業者
非指定業者でも、簡単な水回りの修理は可能です。しかし給水管の設置工事や経路・水栓の改造工事・増設工事、撤去などを行うことはできません。蛇口やパッキンの交換など、接続器具の修理は非指定業者でも行えます。非指定業者は水洗トイレへの変更や給水管・排水管工事ではない、軽いつまりやトラブルのみ行うことが可能だと覚えておきましょう。
非指定業者につまり修理を依頼したらトラブルになる?
自治体へ事前に申請する必要がある各種工事書類作成は、非指定業者にはできません。実施の証拠を示す書類や、故障時に課金された水道料金の調整書類など水道工事には多くの書類が必要です。また、非指定業者が行えない工事をしてもらった場合は違法になります。罰金や水が使えなくなる可能性があるので気をつけてください。
他にも簡単な修理ですむと思ったら、予想外の修理になってしまうこともあります。お金も時間も無駄になってしまうでしょう。違法な工事をされたり、必要以外の請求をされたりする可能性もあるので気をつけてください。
簡単な水道工事やパーツの交換は非指定業者でもできますが、初めから水道局指定工事店に依頼すれば手間やトラブルを防げます。必ずしもトラブルになるとはいえませんが、水道局指定工事店に依頼する方がよいでしょう。幅広い工事を行っているので、原因を突き止めてから工事開始までも滞りなく進みます。
修理業者を選ぶ際に確認すべきポイント
水道トラブルが起きた時、広告やマグネットで目にした修理業者にすぐ依頼するのは危険です。後々トラブルになる可能性もあるので、しっかりと選んでから依頼するようにしましょう。ここでは修理業者を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。
水道局指定工事店である
水道局指定工事店は国家資格を保有する従業員が工事の管理をしてくれるため、安心して工事を任せられるでしょう。水道局指定工事店かどうかは、修理業者の公式ホームページに記載されています。また、自治体のホームページからも確認可能です。
事前の見積もりをしてくれること
修理業者に来てもらい調査してもらったら、必ず見積もりを取ってもらいましょう。きちんとした修理業者であれば費用の詳細や作業内容を説明し、見積もりを作成してくれます。費用や作業内容をごまかす修理業者は信用ができません。ちなみに実際の作業内容によっては、見積もりの金額より高くなることもあります。大切なのは依頼者の合意を得てから工事を行うことです。
丁寧で詳細な説明をしてくれること
工事に関して納得ができるまで説明してくれる修理業者を選んでください。わかりにくく、納得できない説明のまま工事を依頼してしまうと、後々予想外の請求をされる可能性もあります。きちんとした修理業者は、依頼者の気持ちも大切にするものです。疑問点はしっかりと聞いておくようにしましょう。
相場とかけ離れていない金額であること
チラシやホームページに記載されている修理金額が、相場とかけ離れていないかもチェックしましょう。極端に高い場合はもちろんですが、逆に安い場合にも気をつけてください。安さで注目を集める代わりに、ほかの部分で高額請求される危険があります。
ちなみに修理業者の基本的な料金形態は「基本料金+出張費+修理費」であることが多いです。中には出張費や見積もりが無料の修理業者もあるので、依頼時に聞いてみましょう。一般的にトイレのつまりは約4,000円~、水漏れは約8,000円~とされています。複数の修理業者を比べるのもおすすめです。
経験や実績があること
修理業者のホームページやチラシには、今までの実績や創業年数を記載していることも多いです。多くの修理業者で迷った時には、実績や経験を参考にするとよいでしょう。経験豊富な修理業者は、さまざまな工事のノウハウを持っています。水道の修理には、長年の経験も必要です。
対応が誠実であること
電話した時や、実際に来てもらった時の対応もポイントです。しっかりと目を見ていない修理業者は、不誠実な仕事をしている可能性があります。逆に誠実な対応の修理業者は、作業もしっかりと行ってくれるでしょう。
法人情報を隠していないこと
修理業者の中には、悪い評判を隠すために法人情報を明らかにしていないこともあります。いくつものホームページを持ち、最終的に一つの業者につながっていることもあるのです。修理に来た作業者は運営元まで名乗ることはありません。そのため、1つのホームページでクレームを書かれてしまっても、サービス名を変えて工事ができます。運営元までしっかりと判明している修理業者を選ぶようにしてください。
不要な工事をすすめないこと
悪徳な修理業者は、必要のない工事をすすめてくることがあります。「将来的に安心できる」「本体交換が必要」など不要な高額工事をすすめてくるのです。必要な部分の工事以外はしっかりと断り、工事内容に疑問を感じた時には作業を頼まないようにしましょう。後々のトラブルを防げます。
まとめ
水道局指定工事店は各自治体から認められた修理業者です。一定の条件をクリアした水道局指定工事店では、国家資格を持った従業員が作業を監督してくれます。しっかりとした工事ができる技術と機材を持ち合わせている点もポイントです。軽いつまりやパッキンの交換は非指定業者でも対応可能ですが、違法になる工事もあるので気をつけてください。幅広い作業を行える水道局指定工事店に始めから依頼すれば、時間とお金の無駄を回避もできるでしょう。
また、修理業者を選ぶ際にもいくつかのポイントがあります。まずは水道局指定工事店であることを確認してください。そして相場とかけ離れていない金額で、誠実な説明や対応をしてくれる修理業者を選ぶようにしましょう。後々のトラブルを避けられますよ。