トイレつまり解消に使える市販の道具
トイレつまりが発生したときには、業者に依頼をするのではなく、自分で修理したいと思う人も多いことでしょう。ホームセンターなどでは、つまり解消道具が販売されています。ここでは、ホームセンターなどで購入可能な市販のつまり解消道具を紹介します。トイレトラブル用の道具の購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
つまり解消定番アイテムのラバーカップ
トイレつまりを解消する道具として定番なのがラバーカップです。ラバーカップは、半球の形をしたラバーが柄の先についた道具で、スッポンとも呼ばれています。学校の掃除用具の中にも置いてあることも多いので、誰でも一度は見たことがあるでしょう。この道具を1つ購入しておくことで、ちょっとしたトイレつまりなら解消できます。
ただし、ラバーカップにはいくつか種類があるので、便器に合ったタイプを選ぶことが大切です。ラバーの口がドーム状になっているのが和式で、だれもがイメージするのがこのタイプでしょう。洋式タイプは、口部分が突起物のように先端が出っ張っています。
ラバーに帽子のようなつばがついているのが節水タイプのトイレ用です。この道具を使っても、上手く解消できないこともありますが、これは多くの場合使い方を間違えているのが要因です。この道具を使うときには、真空状態にする必要があります。そのため、ラバー部分がすべて水に浸る程度の水位が必要になります。
そして、押し出して解消するのではなく、引いて解消するというイメージを持つことが大切です。多くの人が、この道具を使って異物を押し出そうとしますが、ゆっくりと押し込んでから、強く引くように使う方がつまりの解消になるのです。正しい使い方をすれば、この道具1つで一般的なトラブルは解消できます。
ラバーカップよりも強力な真空パイプクリーナー
今までトイレつまり解消では、ラバーカップを使った方法が一般的でしたが、近年ではさらに強力なアイテムが販売されるようになっています。そのアイテムの1つが真空パイプクリーナーです。名前だけ聞くと、価格が高そう、操作が難しそうと感じるかもしれませんが、手頃な値段で女性でも手軽に扱うことができます。
ホームセンターでも販売されていて、1,000~2,000円程度で購入することが可能です。1万円程度もするタイプもありますが、こちらは業者用で効果も高いです。大きさはさまざまですが、30センチメートルから1メートル程度の物があります。
先端にはラバーがついていて、上部には上下させるハンドルがついています。真空パイプクリーナーは、ラバーを便器の穴にあてて、ハンドルを引き上げて使う道具です。ハンドルを引き上げたときに水や空気を吸い込む仕組みとなっています。使うときは、ラバーカップと同じように、ラバー部分が浸る程度の水を入れて作業をしましょう。
この真空パイプクリーナーもラバーカップと同じで、吸い込んだものを押し出して解消するというよりは、原因の異物を引き上げて解消するイメージを持ちましょう。そのため、ハンドルを下げた状態で便器の穴にあてて、強く引き上げるように使うことで解消しやすくなります。完全につまっている状態では、ハンドルを引き上げることすら難しいので、このケースでは力の強い男性が行ったほうがよいでしょう。
日頃のケアにもおすすめの尿石除去剤
トイレを長く使っていると、便器に尿石が付着します。この尿石が結晶化して蓄積することがつまってしまう要因の場合もあります。尿石を放置するとつまりの原因になるだけでなく、悪臭の原因にもなりますし、雑菌も繁殖しやすい状態になるので日頃からケアが必要です。
この尿石を除去するのに最適なのが尿石除去剤です。除去剤では、尿石だけでなく、黄ばみや水垢などの汚れ落としにも効果があります。使い方はとても簡単で、除去剤を便器に流し込んで15分程度放置し、水を流すだけです。この尿石の防止剤には固形タイプもあり、小便器などに置いておくだけで付着を防止することもできます。
便器についている汚れなどが上手く落ちないときには、除去剤が長く便器にとどまるようにトイレットペーパーを敷き詰めてから使いましょう。便器にトイレットペーパーを敷き詰めて、その上から除去剤をかけます。トイレットペーパーによって除去剤が流れてしまうのを防ぐので、長く尿石に働きかけることが可能になります。
5~15分程度放置したら、柄付きタワシなどでこすることで、キレイに尿石や黄ばみ汚れを落とすことができるでしょう。トイレつまりは、つまった後の対処法も大切ですが、日頃からつまらないようにするケアも必要です。日頃から尿石除去剤などを活用してトイレ掃除をすることで、つまりの予防をすることもできます。
トイレつまりは市販の道具を上手く使うことができれば、自分で解消することも可能です。また、尿石除去剤によってつまりだけでなく、黄ばみなどの汚れ落としやつまり予防のケアも可能です。市販されている道具を上手く活用してトイレつまりに対応しましょう。