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トイレがつまりやすいトイレットペーパーの使い方

公開日:2021/01/15  

住居内において、トイレは非常に重要な水まわり設備といえるでしょう。どこのご家庭でも1度はトイレつまりを経験したことがあるでしょうが、これはトイレットペーパーの使い方に問題があることで起こる場合があります。一体どのような使い方をするとトラブルが発生するのか、ここで具体例を挙げながら詳しく見ていくので参考にしてください。

トイレつまりはどうして起こりやすい問題なの?

日本では1970年から1980年に掛けて、全国各地のトイレで水洗化工事を実施されました。それ以前は汲み取り式が主流だったのですが、下水道の完備が行き届くようになりました。さらに衛生面でも水洗化をするのが非常に望ましいという見解が出されて、インフラ工事という名目で施工がなされています。以前の汲み取り式の場合は汚水槽に、直接使用したトイレットペーパーも流されていたので、ペーパーが詰まるということはありませんでした。

ところが水洗化によって、便器から下水道へとつながる配管が中継の役割をするようになり、この部分にトイレットペーパーが詰まるようになったのです。トイレットペーパーは水に溶けにくいパルプを使用しているため、この点もトイレつまりを誘発している要因といえるでしょう。

昨今では再生紙を使用している商品が増えており、以前ほどは便器のつまりは頻発しないようになっています。それでも家庭内で普及している洋式便器では、配管が非常に細くて入り組んでいることもあり、ペーパーを使いすぎるとつまりやすくなる場合もあります。

問題を未然に防ぐためには、1度の使用でトイレットペーパーを使い過ぎず、水に溶けやすい再生紙を使用するのが望ましいといえるでしょう。問題が頻発するようであれば、専門会社に依頼をして、配管を太くする工事をするのもひとつの手です。

トイレつまりを引き起こすペーパーの具体例

ペーパーを使いすぎるとトイレつまりが起こりやすい、といってもどんな使い方が誤った方法なのかわかりにくいものです。ここで、インターネットのSNS等で実際にトイレつまりを起こしてしまった方々の体験談の一例を挙げていきましょう。「1度に10周分のペーパーを使った」「2枚重ねタイプだと詰まりやすい」「芯ごと流してしまった」というものが多く、どれも誤ったトイレットペーパーの使い方といえるでしょう。

多くのトイレットペーパーの商品には、正しい使い方という表記がなされています。そこには手で2周分の紙をとったら1度便器を流す、と記載されています。これが正しい使い方で、1度に10周分は出し過ぎです。2枚重ねも水に溶けにくい種類となり、この場合は1度に約20cm程度だけを出して使用するのが望ましいといえます。1枚重ねだと水に溶けやすいので、トイレ詰まりが頻発するご家庭の場合は極力1枚重ねの種類を購入しましょう。

最近は芯も流せるというトイレットペーパーが販売されていますが、この使い方をする場合もトイレつまりを起こしやすいです。便器と下水道をつなぐ配管は、直径4cmしかないためその内部で芯が詰まる可能性があります。芯は厚紙で作られているのが大半であり、たとえメーカーで流してもよいと記載されていても、流さないようにしておくのがベストです。

トイレつまりが発生した時の対処法について

極力、トイレつまりが起こらないように気を付けていても、何かしらの原因で異物が詰まることもあります。その時は自身で対応をするか、専門修理会社に依頼をして直してもらえばすぐに元通りにすることが可能です。

前者の場合は、ホームセンター等で販売されている「ラバーカップ」という修理道具を用意することになります。このラバーカップは1個980円前後で販売されており、便器に押し当てると内部を真空状にして異物を取り出すことが可能です。以前からトイレつまりを解消するための道具として知られており、大半の問題は解決できるでしょう。

ペーパーの使いすぎによる詰まりの場合、配管全体にペーパーがこびりついて水の流れをせき止めている可能性があります。この時は専門の修理会社に依頼をして、「高圧洗浄」という修理をするのがベストです。配管内を水の力でキレイに掃除をする方法で、この場合は一般の方は行えない作業になります。作業時間は10分程度と非常に短く、プロの施工なので確かな結果を得られるでしょう。費用は約1万円が相場ですが、配管内を掃除してもらうことで、異臭等の問題も同時に解決できます。

日頃からトイレットペーパーの使いすぎや異物を流さないという点に気を付けていれば、トイレつまりを避けられます。もし詰まってしまった場合は、迅速な対応を心掛けると日常生活に支障をきたすことはないでしょう。

 

水洗化された便器はトイレットペーパーを使いすぎると、内部の配管内に詰まってしまいます。日頃から少量の使用を心掛け、一定量を流すようにすれば問題を引き起こすことはないでしょう。

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